脈波センサー(BH1792GLC-EVK-001)

 脈波センサーモジュール(BH1792GLC-EVK-001)(ローム株式会社)の出力をPIC32MX270F256B-50I/SPで受け、USB-CDCでパーソナル・コンピュータ(PC)に送り、PC上でグラフ化します。なお、センサーモジュールとPIC間のインターフェースはI2Cです。注意:センサー単体BH1792GLCでも、センサーモジュールBH1790GLC-EVK-001でもありません。


PIC32MX270F256B-50I/SP 回路

  回路図と実際の回路を以下に示します。


使用法

1.PIC32MX270F256B-50I/SP (HARMONY)の章の項目「MHC環境」に書かれているようにMHC環境を整えます。

2.PICに書き込むファームウェアはbh1792_3.zipです。このファームウェアは、Harmony3\usb_apps_device\apps\cdc_com_port_singleを手直しし、それに、サンプルコード (Arduino用)を参考にして脈波センサーモジュールと脈波データを送受信するためのコード(I2C規格)を付け加えたものです(app.cとbh1792.c)。bh1792_3.zipを解凍して出てくるbh1792_3フォルダーをHarmonyProjectsフォルダーの中に入れます。

3.PIC基板とPCをUSBケーブルで接続し、ファームウェアをPICに書き込みます(PIC基板がCDC機器になります)。

4.Windows10(21H2)では、CDC用標準デバイスドライバ(Usbser.sys)を使用するようです。つまり、PIC基板とPCをUSBケーブルで接続すると自動的にこのドライバーが組み込まれまれるようです(別途ドライバーを組み込む必要がない)。デバイスドライバが組み込まれると以下のような画面がしばらく表示されます。画面からポート番号はCOM3ということが分かります。

5.PC用のアプリケーション・ソフトウェアはBH1792APP.zipです。これを解凍すると出てくるBH1792APP.exeをPC上で実行します。すると、次の図のように脈波の時間変化(白線のグラフ)が表示されます。加えて、緑色LEDが発光していないときの周囲光の時間変化(赤線のグラフ)も表示されます。

 ところで、本ファームウェアでは、周囲光の時間変化も測定したかったので、256Hzモードで脈波センサーを作動させています。最高1024Hzで脈波センサーを作動できますが、その場合、BH1792GLCのデータシートに記載されているように、脈波センサーは周囲光の時間変化を測定しません。


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