はじめに
PIC24FJ64GB002用の hid_mouse4.zip(bluethooth)をPIC32MX795F512Hに移植しました。(*) PIC24FJ64GB002ではデータ転送速度に不満があり、その解消法を探るためだけに、クロック速度が速く、1命令実行が1マシンサイクルで済む、このPICを選択しました。単純に考えれば5倍の速度増加が見込まれます。
(*)PIC32MX795F512HはPIC24FJ64GB002に比べて消費電力が大きい。
目次
PIC32MX795F512H-80I/PTとそれを載せる変換基板[LQFP64ピン(0.5mm):秋月電子通商]の形状は下図のようです。変換基盤にPICを半田付けするところから作業は始まります。半田付けの方法については、オプティマイズを参照しました。
PIC基板とRS232C基板の接続法:PIC基板のJP2 にRS232C回路のJP1を接続します。それぞれのJPの1ピンは接続しません。あとは、2ピン同士、3ピン同士、4ピン同士、5ピン同士を接続します 。
RS232C基板とPC(パーソナルコンピュータ)の接続:RS232C基板の9ピンのDサブコネクタはRS232C用ケーブル(ストレートケーブル)を介してPCへ接続します。もし、PCにRS232C用のコネクタが付いていない場合は、RS232CからUSBに変換するケーブルを利用ください。PICから送られてくるデータ(デバッグ用データで、無線で送るデータではない)をPC上に表示するには、”ハイパーターミナル”なるアプリケーション・ソフトウェア(Windowsのアクセサリに含まれている)を利用します。ハイパーターミナルを起動して、ボーレートを57600 bps、データビットを8ビット、 パリティはなし, ストップビットを1、フロー・コントロールはなし、と設定してください。
Microchip社のUSB関連のファームウェア(USBケーブル接続)に、マウス・カーソルがディスプレイ画面上で円を描くようにしたものがあります。ここでは、それを無線化したものです。PIC用ファームウェアは、hid_mouse4_32.zip です。アプリケーション・ソフトウェアは不要です。なお、接続がうまくできない場合は、Common\Delay.cの Delay10us(35);の中の35の数値を増やしてください。